恢徳堂のヨーシャさんのブログ

フカヒレとサメ食文化、そしてサメの保護

December 14, 2019

前置き

この記事はサメ Advent Calendar 2019の14日目の記事になります。

はじめに

サメというと、人すら食べる恐い魚と思う人が多いでしょう。
しかし、実はサメは人間による乱獲によって生息数が減少していて、保護の対象にすらなっているのです。

サメ食文化の広がり

実を言うと、サメは食材としてけっこう使われています。
中華料理のフカヒレは有名ですし、日本でもサメ肉の食文化があります。
最近は缶入りのフカヒレスープ1も登場しているほどです。

さて、サメの肉は時間が経つとアンモニアの匂いがきつくなってきてしまいます。
しかし、そのおかげで日持ちがするので、山奥ではけっこう重宝されているようです。
なお、伊勢神宮の供え物にもサメの肉があるようです。
西欧ではあまり食べられていない食材ですが、一部地域にサメ食文化があるようです。

サメの乱獲と保護

しかしながら、近年サメに対する需要が高まりつつあり、人間による乱獲が問題になっています。
中にはヒレを切ってそのまま捨ててしまうという問題も起こっています。
ヒレを切られたサメはうまく泳げず、呼吸ができなくなってしまうので死んでしまうのです。
そのため、サメの保護が近年強く叫ばれています。
今ではジンベイザメやホオジロザメなどの種が規制対象になっています。
さらに、ハワイ州やカリフォルニア州では「単純所持禁止」になっています。
なぜかというと、サメは成長が遅い上に子どもを産む数も少なく、乱獲に耐えられるだけの生息数がいないのです。

ただ、それでめでたしめでたしというわけにはいきませんでした。
その結果、海水浴客やサーファーなどが襲われる事態にもなっています。
そのため、人間はサメを見かけたら避難するか、サメを捕まえて沖合に放すぐらいしか対策がとれないようです。

サメに含まれる有害物質

さらに、サメは食物連鎖の頂点に位置するため、有機水銀などの有害物質が多く含まれています。
そのため、妊婦や子どもがサメを食べるのは危ないと思った方がよいかもしれません。

終わりに

サメを怖がるのは自由ですが、人間がサメを食べ、そのためにサメの数が減っているということは忘れないでください。
人間が壊してしまった環境は元に戻りません。
環境のことに気をつけることが、我々の子ども達によりよい未来を贈る事に繋がります。

  1. 本格的な味がするのですが、JR東日本の駅ナカ自動販売機限定です。